Restaurant ESqUISSE | レストラン エスキス

Behind the Dishes

2022.03.28
Geometry is poetry 幾何学は詩である

料理は五感を同時に機能させる人間だけに行われる総合的な修練です。料理する者にとって、それは深い喜びであり、世界について語る唯一の方法であり、寛大さ、愛、理解、生命への敬意、傾聴、地球と正しく向き合うことを求める利他的な行いなのです。

自分の料理の哲学を語ることは危険で無意味な行為です。なぜならそれは複雑で変化する過程だからです。また料理の評価は食べる人の様々な要素や感性に委ねられます。

料理をする者においては、自然と自分の意志、所作、ストーリーを吹き込むように、蓄積された様々な要素に自分自身が導かれなければいけません。情熱的に熱烈に行うことが大切です。そして、料理した後、私たちの元には何もなくなります。書家が書道において、その創造的エネルギーに押し出されるように、一気に荒々しく書くことに似ています。全てが彼自身であり、その書には多くの喚起力が与えられ、見る人はその勢いに押されて誰もが自分自身を投影することになるのです。

全てを解説するのは不可能ですので、いつもここで私の4つの基本的なポイントを共有させて頂いています。それは私の料理と、人としての旅を輝かせる指標なのです。

– TRANSFORMATION 変換(調理)

知識、論理、技巧、信念、正確さ、忍耐

– POETRY(詩)

本能、直感、感性、叙情、想像力、高揚感

– SPACE & TIME (空間と時間)

地理、規則、歴史、味覚、書き換え、伝統、記憶

– TRANSVERSALITY – 横断性

芸術、独創性、哲学、好奇心、発見